ポックルの対戦記録

とある毒ポケモン使いの考察記録です

【単体考察】魔界クラゲ【シングル】

・はじめに

今回の記事は、あやみが型、所謂魔界の生き物と化したドククラゲを考察する。

現環境はドククラゲにとって逆風吹き荒れるので、なんとかして扱いやすい型にしようと考えた結果、以下の型に落ち着いた。

 

・型紹介

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持ち物:くろいヘドロ

特性:クリアボディ

技:アシッドボム 熱湯 怪光 みがわり

性格:おだやか

努力値:172-0-4-4-76-252

実数値:177-67-86-101-165-152

お洒ボ:スーパーボール

型の意図:16n+1 Sぶっぱ 残りD BCは4ずつ 最速FCロトム抜き

 

 

・考察

最大の仮想敵であるスイクンを非常に安定して処理できるのがポイント。アシッドボムにより瞑想のD上昇を打ち消し、C上昇については持ち前のタイプ耐性と数値耐性でみがわりを非常に残しやすい。

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スイクンの3瞑想熱湯で"みがわりが"75%で耐える。これ以上耐久に割く余裕はないが、信頼できる耐久といえるだろう。

ここで怪しい光採用の意味が出てくる。

スイクンと殴り合う際に、怪しい光がない場合は瞑想4積み→熱湯連打で、こちらが削れていたりするとこちらからの打点の薄さ故に押し切られる場合がある。こうして、「みがわり以外を打って熱湯火傷を引けば押し切られる」というのが従来のドククラゲの弱みだった。ならば、瞑想を打つのを阻害すれば良い、という発想の元怪しい光が採用される。

また、アシッドみがわりを見た時点で物理アタッカー等に引いてくるシチュが多いが、怪しい光を打って交代…とサイクルを回すことで50%の無償降臨が可能となり、期待値的に受け出しのリスクが大きく減る。(ここで、呼ぶ相手が物理に偏る事から威張るより怪しい光が優先される事を述べておく。)

無論、引く相手によっては熱湯で火傷狙いやダメージ稼ぎをする方が合理的である場合もある。

纏めると、従来のアシッドボム、熱湯、ヘドロ爆弾、みがわりというテンプレのヘドロ爆弾の意図である「遂行速度の遅さ回避」を怪しい光で誤魔化す事で代用しつつ、サイクル戦における「交換先に安定して刺せる技」を持った事になる。

 

・S152の強み

まず着目したのは、特定の並びに対する嵌め性能である。比較的クレセドランに元々強いのに加え、他にも仮想敵構築が欲しい。そこで、役割対象を考えるとあやみが故に役割対象となったギルガルドが居る。また、タイプの関係上マリルリ、バナに強い事から、サザンガルドマリバナの並びに強くする事を意識した。クリアボディはガルドのシャドボ意識である。結果、準速サザンを抜くためにSは努力値244以上必要で、それより1速い最速FCロトムをついでに抜けるのでSは252振り。相性上は不利だが、怪しい光やアシッドボムを打って退場する行為が後ろのサポートとして優秀なので便利だろう。

また、最近多い遅いガルーラやらなんやらにも、「上から何か入れて退場」という動きの選択肢を増やせる速さは弱いわけがない。

また、マンムーや準速ドリュ、カバルドン、準速ランドロスなど、準速クラゲを抜いておらず水抜群なポケモンは意外と多い。みがわりを残した状態で対面したとすると、アシッド→熱湯でチョッキでも持ってない限り吹き飛ぶので実質の役割破壊となる。つまり、速さは火力である。

 

※筆者は相方としてメガフーディンを採用、ガブ並みの耐久ならサイキネで確2が取れるのでアシッドサポートありきで等倍ならまず一撃で吹き飛ばせる。

 

・仮想敵

★後出しから

スイクンウルガモスギルガルドフシギバナ、電気技のないポリ2、ヒードラン、サイキネのないクレセリアニンフィアブラッキー、特殊チルタリスゲッコウガカメックス

★対面から

マリルリバシャーモクレセリアなどなど。

 

・一緒に入れて相性のいいポケモン

 

サザンドラ

相性補完、アシッドサポートとのシナジー全てが揃っている。アシッドからの詰めを考えるならスカーフだろうか。

龍や飛などの一貫があるので、鋼枠と共に並べたい。

 

ナットレイ

上記の通り、鋼枠として。

ガブやマンムーなどの地面技ならば受け止められるのでやどまも残飯(ここで残飯を採用出来るのが魔界ロトムとは違うところ)などでチマチマと削り、上で書いたような掃除役でアシッドサポートと共に片付ける。クラゲをガモスに投げて逃さず役割遂行が出来るステロも美味しい。

 

フーディン

個人的にクラゲのサポートを受けて大暴れが出来ると信頼しているメガ枠。独特な立ち回りに慣れれば豪快な火力とテクニカルな技でいたぶる事が出来るだろう。また、トレースにより一部電気ポケの電気技に受け出しが出来るのも魅力。

 

★サンダー

上記のナットレイとの補完にも優れるが、何より飛行地面の範囲が受かり、アシッドサポート下でのボルチェンは逃げれば不利対面、居座れば大ダメージの2択を迫れる。

 

 

 

 

 

 

・最後に

数戦回しただけで非常に扱いやすいポケモンだと感じた。ドククラゲがこの先生きのこるには魔界に足を踏み入れる以外には現段階では思いつかない。従来のドククラゲでは見れたのに今は見れないという相手がジャローダくらいなので、デメリットはほぼ皆無だろう。

 

また、アローの鉢巻ブレバ耐えを切ったので、物理耐久はこれでもかとばかりにペラい。半減でも、例えばバシャのフレドラなどには受け出しが出来ないので要注意。

 

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