・はじめに
ツイッター上でポケ勢同士のとあるいざこざを見かけました。構築記事に「お気に入りのポケモンを採用したが、結局選出はほぼしなかった、ただパーティにいただけだった」といった記載があり、それに対する賛否が分かれたのです。
私と関わりのある人たちではなかったのですが、議論の内容が少し引っかかったので、自分なりの意見を纏めたいと思い書いていくことにします。
・対戦ゲームにおいて、1番大事なマナーって?
これに関して、私は「全力を尽くす」一択だと思います。こちらの出来る全てを出して、本気で勝ちに行こうとするのが1番のマナーだと思うのです。
ここで体験談をお話しします。
私は大学時代によく仲間内で麻雀をしていたのですが、途中、講義があるからと言いわざと負け始めるプレイヤーが現れ場はグダグダに。
全員が全力を出さないとなると、ゲームの興が冷めてしまいます。
他にも、とあるアメリカの高校のバスケットボールチームでのこんなお話もあります。
そのチームは強豪チームで、相手と圧倒的な点差をつけて勝つことも何度かあるチームでした。ある時試合でスコア161-2という大差をつけて圧勝しました。すると「相手チームの尊厳を傷付けた」と強く批判されたそうです。
私は、「むしろ手加減する方が尊厳を傷付けるんじゃないの?」と思いました。
さて、麻雀とバスケットボールを例に挙げましたが、双方「対戦ゲームである」ということに違いはありません。対戦ゲームに挑む以上、「勝ちより相手への敬意を優先」ではなく、「勝ちを最優先する事こそが相手への敬意となる」ではないではないか、という問題提起なわけです。無論、「勝ちを優先する」ために持っておきたい考えは、「出せる限りの実力を出す」ということでしょう。
さて、ポケモンのお話に戻しましょうか。
ポケモンというゲームを対戦ゲームとして語る上で厄介なのが、「対戦ゲームであると同時に対戦ゲームでない側面がある」という点です。
ご存知の通り、ポケモンというゲーム、冒険したり、キャラを愛でたり、交換したりと楽しみ方は対戦だけではありません。つまり、対戦ゲームのマナーひとつで語るものではないのでしょう。
しかしその一方で、バトルスポットのレーティングバトルのボタンを押した瞬間から、もう対戦ゲームと考えて良いのではないでしょうか。レーティングバトルに潜る以上、対戦ゲームのマナーを適用し、意識しておくべきなのではないでしょうか。
さて、レーティング対戦における、プレイヤーの実力のでるところは3つあります。それは、「構築」「選出」「立ち回り」です。これのうち、立ち回りに関しては本気で挑まない方はほぼほぼ居ないでしょう。ただ、構築に関してはどうでしょうか。
・好きなポケモンを構築に入れる
構築段階で好きなポケモンを採用する、これはなかなか難しい事だと思います。
「好きなポケモンの補完枠で5匹埋めていって、最後にその好きなポケモンを他に変えて完成」というフレーズは有名ですが、「どうしても使いたい」という気持ちが先行して、5匹だけで戦っていた人が、前書きに書いたいざこざの内容でした。
これに関して、「好きなポケモン枠を他の強力なポケモンに変えたら、もっと強い構築ができる」という状況は、勝つために全力で挑んでいないと考えられ、マナー違反なのではないか、という思いがあります。ここが難しいところで、先ほども書いたように、キャラゲー的な側面もあるこのゲームに対してその考えが適用出来るかどうか、という点で賛否が分かれそうなのです。
私個人の意見としては、「好きなポケモンを構築に入れたいのならば、そのポケモン独自の強みを見出すべき、そのポケモンでないといけない理由を見つけるべき」と考えています。
1匹から2匹へ、さらにはパーティ単位まで拡張して考えると、統一パなどもその理屈が当てはまりそうです。
私は構築としては毒統一を使いますが、毒タイプ5匹と他のタイプ1匹、という強い並びが見つかったら、躊躇わずそちらを使うでしょう。でないと、途端に「全力を出していない構築」になってしまうから…
特に構築記事など、他人が見る場ではこの手のマナーは意識して文章化したいです。
勿論、好きなポケモンを入れた構築を組もうと工夫するのは素晴らしい事だと思います。が、工夫不足は対戦相手に対して失礼ではないか、という提起です。
最近流行りのの「厨パ使わない人批判」ではありません。要は勝負に対してアツい気持ちで挑もうぜって話でした。
余談ですが、私の大好きな漫画にこんなセリフがでてきます。
対戦ゲームをプレイする上でめちゃくちゃ響く言葉だなあと。
・さいごに
割と賛否がありそうな内容ですが、1意見として、へぇ〜そんな事考えてるやつもいるのか程度に思っていただけると嬉しいです。
私自身、人が使わないようなポケモンを使いたいという、所謂マイオナ欲求は強い方ですが、敢えてそれを否定するサイドの視点でも考えたりする事で、ただのマイナー採用から合理的なマイナー採用に漕ぎ着けたいと考えていますのでご理解ください。