ポックルの対戦記録

とある毒ポケモン使いの考察記録です

【育成論】襷昆布ニドキング【シングル】

はじめに

シーズン4末期辺りから襷ニドキングが注目されつつあるようで、上位の構築にもちらほら襷ニドキングが目に付いたりします。

しかしね、一度こうやって流行ってしまうと一応5世代からずっと襷ニドキングを使い続けてきた私としてはこう思ってしまうわけですよ。「量産型ではないニドキングを開拓したい」と。

 

というわけで、従来のニドキングのイメージとは外れたニドキング、「襷昆布ニドキング」を紹介します。

 

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持ち物:きあいのタスキ

技構成:ステロ ほえる 冷ビ 大地

性格:臆病

個体値:31-0-24-31-31-31

努力値:4-0-0-252-0-252 

実数値:157-96-94-137-95-150

調整の意図:DL対策でB個体値落とし

 

考察

主に先発に投げる。先発地面枠であるガブリアスランドロスに対して、「れいとうビーム」を打てるので先発地面枠ミラーに強い先発地面枠と考えられる。

襷フルアタ型の存在による様々な攻撃の可能性を嫌って数値受けを呼びやすいので、有利対面で交換読みステロを決めやすい。ドラン等地面弱点勢との対面ではステロ先発地面枠に共通する特徴かもしれないが、ニドキングならば炎技、毒技、氷技あたりまで臭わせることができるので、例えばハッサムナットレイ、ブルルなど他の地面枠ならば居座られる可能性が比較的高いポケモンにも交換読みステロが通しやすい。

「ほえる」という技についてはステロとの相性は言うまでもないが、積み回避としても使用する機会は少なくない。ニドキングに対して起点にしてくる積みアタッカーはギャラドスウルガモスリザードンなどとメジャーどころにおり、ステロが刺さりやすいタイプである事もポイント。「ほえる」の搭載が読まれづらい(というか読まれない)事もあり、やはりこちらも読み行動が通しやすい。

 

さらにステロ+ほえると補助技を2つ搭載したことで、従来のニドキングに対してはほぼ安定して通せた「ふいうち」「みちづれ」などの、フルアタ相手ならば安心して打てる技をスカすことも可能である。例えば積んだクチートなどを襷を温存しつつ流したりと、意表がつける故の性能は大きい。

 

残りの2枠は対面性能というか、抜群を突ける範囲を広げるべく「大地の力」と「れいとうビーム」を採用。この2タイプの攻撃性能はマンムーが実証している通りである。先ほども書いたとおり、先発で地面枠ミラーの際に有利となる「れいとうビーム」は他への通りもよく、地面技が通らない相手には氷弱点持ちが多いのもあって切れない技枠だろう。

また、最速でない事の多いランドロスグライオン辺りに対してれいとうビームを上から打てるアドが非常に大きいので、最速を推奨している。ニドキングは準速が多いのもあり、相手のS感覚を惑わせるのも利点。最速85属は準速サザンドラと同速なので、比較的サザンドラを抜ける場合が多いのも美味しい。先発要員という事で、出し負け回避のためにもできるだけ多くの相手に仕事をしたいのでこの辺りの情報は押さえておきたい。

 

・他の襷昆布枠との差別化点

特殊型となる時点でマンムーガブリアス等との差別化は容易だが、他にニドキングを採用をする明確なメリットは2つある。

1. コケコに有利

マンムーガブリアスなどは、襷が潰れた瞬間コケコのサブウェポンに縛られてしまいがちだが、ニドキングにはめざ氷が最大打点かつダメージは6割程度。地面枠である以上対コケコ性能は注目したい事もあり、ここは大きなメリットだと言えるだろう。

2. 相手視点で警戒されている技

文字やらヘドウェやら不意打ちやら、警戒させる事が1ターンの行動回数増加に繋がるので襷を温存しやすい。逆に言えばステロは警戒されていないので、「ステロが刺さりやすい選出」を誘導する事も可能だった。

 

・この型で面白かったエピソード

☆ほえるとステロを見せた後で、ほえる警戒守らない読み大地でバシャを無償突破

イーブイバトンを当たり前のように阻止

☆ステロ済みなのにウルガモスが舞ってきた

☆バイバイオニゴーリ

 

 

さいごに

先発で地面枠にステロを撃たせたいのなら、すぐにガブ等に飛び付かずにニドキングの事も思い出してあげて欲しいな…

 

@毒統一勢でこの型を使う方へ

http://panpikkle.hatenablog.com/entry/2017/08/09/160046

こちらの記事で「ステロ+メガゲンガー」の確定数について纏めています。今シーズンでしばらく使いましたが、ステロ込みでゲンガーを抜きエースに据える構築は優秀だったのでオススメです。