ポックルの対戦記録

とある毒ポケモン使いの考察記録です

【構築記事】シーズン8毒統一【最高1883】

 

・はじめに
シーズン8、皆さまお疲れ様でした。

最高レートは1883まで到達、その後連敗が続きなんとか1800に戻して撤退しました。


前期の構築とベースは同じですが、変更点が幾つかありますので、そこを踏まえて紹介していきたいと思います。

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・前シーズンからの改善点

前シーズン中もずっと疑問視していた「ニドキングの役割」について考察を続けた結果、先発性能の高さと裏の通りやすさの補助をする性能を求めたいという結論に至り、襷枠をステロ電磁波で場づくりのしやすいウツロイドに差し替えました。
また、ベトベトンについても課題であった「テテフ入りにほぼ100%選出するにもかかわらず、テテフを選出されなければ1枠腐ってしまう」という点を解消できる、テテフの取り巻きに対する汎用性を上げた型を開発しました。
また、ゴヨン入りであり、かつニドキングを抜いた事でドランを非常に強く誘うようになったので、選出誘導系統の立ち回りの見直しを行いました。

 

 

・パーティ紹介

 

☆ゲンガー

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持ち物:ゲンガナイト
性格:おくびょう
特性:ふゆう→かげふみ
技構成:鬼火 祟り目 気合玉 こごかぜ
努力値:0-0-4-252-0-252
メガ前実数値:135-63-81-182-95-178
メガ後実数値:135-63-101-222-115-200


鬼火祟りで崩しも可能なエース。
前シーズンに比べて耐久振りのグロスが増加しシャドボの価値が低下。シャドボより祟り目が欲しい場面が相対的に増加した。
チョッキなど、D方面に硬いバンギが増えたのが逆風で、気合玉を耐えられることが増えたように感じている。

後述するベトベトンと鬼火による物理アタッカーへの阻害が噛み合っており、ゲンガーを通すかベトベトンを通すかを臨機応変に切り替えて立ち回れたのが強みだった。

 

アーゴヨン

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持ち物:ドラゴンZ
性格:おくびょう
特性:ビーストブースト(s上昇)
技構成:悪巧み めざ地 文字 流星群
努力値:20-0-4-132-100-252
実数値:151-*-94-164-106-190

 

調整の意図

H:地球投げ3耐え 8n-1

B:メガルカリオの+2バレパン確2

C:余り

D:C200不一致大地最高乱数切りの乱1

S:最速(メガボーマンダ抜き)

 


ドランの大地を耐えるまでDに振った。これにより、選出誘導したドランを対面で悪巧みを積む動きで狩ることができ、さらにロトム等への後出しもしやすくなったりと恩恵は大きかった。
その分下がったCについては、仮想敵の1つであるメガルカリオを文字で確1にするラインは抑えてあったりと、削ったデメリットは特に感じなかったのでこの調整で良かったと思う。

 

 


モロバレル

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持ち物:イアのみ
性格:のんき
特性:さいせいりょく
技構成:胞子 イカサマ クリスモ ギガドレ
努力値:180-0-244-0-84-0
実数値:212-*-133-105-111-31


調整の意図

H:4n→混乱実によりカプZで役割破壊されない

B:補正ミミッキュの+2シャドクロZを上から3つ乱数切りの乱1

D:補正ギルガルドのシャドボZを最高乱数切りの乱1

S:最遅

 

 

前期からの続投。SMではゴルバットがワンオペしていたクッション役の負担を一部分担してくれた有能キノコ。

2シーズン連続で使ったお陰で、立ち回りに磨きがかかって来たと実感できた。特に「胞子安定のタイミングで敢えて胞子を打たない」「2連胞子」などが通るタイミングは場数を踏むことで理解できてきたと思う。
噛めば噛むほど味の出る良い茸である。

 

 

 

ゴルバット

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持ち物:しんかのきせき
性格:のんき
特性:せいしんりょく
技構成:どくどく 羽休め 黒い霧 とんぼ
努力値:244-0-252-0-12-0
実数値:181-100-134-*-97-85


調整の意図

H:奇数

B:特化(A200不一致エッジ確3, 補正ラグの雨滝登り確3)

D:余り

 


前期からの続投。
ニドキング解雇によりバシャがさらに重くなったので、ゴルバットに皺寄せが来た。
特筆することこそないが、やはり我がパーティの盾として、圧倒的な仕事量を誇った。


雨ラグはバレルで誤魔化せること、スカーフサザンはベトンの型変更で受けやすくなったこと、最近スカーフ雪崩勢が減ったことなどを考慮すると、精神力が活きる場面が減ったように感じられた。呪いミミッキュなどに対応するためにも、すりぬけにチェンジしても良いかもしれない。また、シーズンラストに解禁されたガオガエンを後出しから処理できるはずだが、Sに少し振られると抜かれて処理が難しくなるので、最遅ではなく個体値をある程度上げるのも選択肢だろう。S1から使っている型だけに愛着もあるが、そろそろ型の再調整どきな気がする。

 


ウツロイド

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持ち物:きあいのタスキ
性格:おくびょう
特性:ビーストブースト(s上昇)
技構成:ステロ 電磁波 草結び ジェム
努力値:4-0-76-172-4-252
実数値:185-52-77-169-152-170

 

調整の意図

H:奇数

B:余り

C:S未満のもとで最大

D:余り

S:最速

 

アタシセンパツウツロイド

襷持ちなのにCを削って耐久に振るのは違和感があるが、先発のウツロイドのCが上がったところであまり恩恵が得られないのでこの振り方に至った。Sブースト調整にすることで、先発で相手を突破してブーストし、裏に対してステロや電磁波を押せる点が優秀。

また、「襷なのにCSぶっぱでない」という一見矛盾した型ゆえに、「襷発動したからSブーストの可能性を切る」だとか、「Sがブーストしたから襷の可能性を切る」という相手のプレミを誘う事ができた。特に後者のシチュによりイージーウィンを得られた試合は多く、勝率の底上げに貢献してくれた。

タスキが潰れた後に物理技を耐える局面があったので余りはBに振ったのは正解だったように感じられる。


偉大なるニドキング先輩の代打ちとして参入したが、期待以上の活躍をしてくれた。技構成を軸に立ち回り等の詳細を紹介すると以下のようになる。

ステルスロック
相手の襷枠対策だけでなく、マンダをゲンガーのこごかぜ圏内に押し込んだり、リザガモスをゲンガーの祟り目圏内に押し込んだり、ゴルバットモロバレルで流した際のスリップとして活用したりと、パーティの痒いところを掻きむしってくれる技。ニドキングもステロを覚えるが、初速でリザガモス辺りを縛れるなど、S103の恩恵を活かしたかったのと、後述する電磁波で差別化は容易である。

でんじは
色んな相手をゲンガーの祟り目圏内に押し込める技。これのお陰でグロス入りなどにもガンガン出してステロ→グロス交代→電磁波→退治の流れができた。
また、相手の足を奪う事で、竜舞などに対しても切り返しやすい。

祟りゲンガー軸のパーティという性質上、麻痺とステロが撒かれれば十分な仕事量だと考えられる。
ただ、モロバレルと同時に選出した時は電磁波を撃つか否かは難しいところである。

くさむすび
先発で対面しやすいカバ、マンムーへの打点。この両者はステロを押してくる場合もあり、無償でビーストブースト発動、カバの場合は襷温存まであり得る。
このとき後続に電磁波を入れてゲンガー圏内に入れ、実質2匹突破したような状況が美味しいので、ビーストブーストはSに掛けている。

パワージェム
役割遂行技。リザ対面など、明らかに引く場面でも「交換されてもその後でステロを撒けば満足だから」という理由で交換読みでステロを押さずに素直にジェムから入ることが多かった。
だが、カバで受けてくる相手も多いので、そのような場合は交換読みで草結びを押して大暴れを狙えた。


場づくり役の筈なのに3タテする試合があったりと、Sブーストウツロイドには無限の可能性があるように感じられた。

 

 


ベトベトン

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持ち物:バンジのみ
性格:しんちょう
特性:くいしんぼう
技構成:のろい リサイクル 小さくなる 噛み砕く
努力値:252-0-180-0-76-0
実数値:212-125-118-*-143-70


調整の意図

H:4n(カプZで役割破壊されない)

B:+1状態でメガバシャーモのフレドラ確3

D:補正リザYのオバヒ確2

 

 

テテフ入りに100%選出、それ以外にはほぼ0%選出という汎用性のカケラもない枠だったが、型の見直しにより大化けした。
某水色の攻略サイトの育成論に同じ型が掲載されており、そこで「ちいさくなるが有ればバシャが起点対象になる」と書いてあり、それは名案と拝借し、自分なりに馴染むよう上記の振り方と技構成にしてみたところ見事に噛み合った。

攻撃技ははたき、しっぺなどと選択になるが、火傷下での+6しっぺがポリ2に半分入らず負けた試合があったので、B低下を狙える噛み砕くに変更した。

 

立ち回りだが、たとえばvsバシャテテフの場合であれば、テテフ対面ちいさくなる→バシャ交代, フレドラ→きのみ発動→鈍い,この後リサイクル連打でバシャ諸共起点にして全抜きルートを取れる。
バシャテテフランドのような選出の場合はゲンガーの鬼火をランドに当てた瞬間ランドが起点対象に早変わりするので、やはり鈍いorちいさくなる→もう一方を積む→リサイクル連打→避けたら積む→…のループで、自ら起点対象を拡大しながら積むという恐ろしい芸当が出来る。
つまり、3匹を割った時点で「ランドに鬼火を当てる」だけでほぼ勝ちが頂けるとこちらだけ知った状態で対戦を進められる。まるで将棋だな…

対面から積める相手はテテフ、ゲコ、ポリ2、ガルド、地震切りグロス(テテフグロスグロスは思念に枠を取られる)、ナット等であり、ちいさくなる1積み状態からならばマンダ、地震持ちグロス、ギャラ、眼鏡・珠大地以外のサザン、眼鏡大地以外のドラン、コケコ、剣舞のないバシャ、バンギ等、特殊高火力、一致弱点勢や剣舞勢、高威力Z持ちでなければ基本的に起点対象となる。
特殊方面もドランが起点とあるように、C200大地程度なら対面からこそ難しいものの、ちいさくなる後なら起点である。

このベトベトンで詰ませるという勝ち筋と、エースを通すという勝ち筋の2つを用意して対戦することが出来たのがかなり強かったように感じている。


・さいごに

今シーズンは最高1883と、あまり奮わない結果となりましたが、パーティ考察の余すところは減ったように感じられました。

ただ、選出、立ち回り面に関してまだまだ研究の余地があると感じられるので、来季もこの構築を軸に動いていきたいと思います。

 

……と、今期まで8シーズン連続で同じ軸の毒統一で記事を書いてきましたが、正直書く内容がどんどん減っており、構築紹介というよりほぼ日記ですね〜。

もし参考にされる方がいましたら、ここも良いですがニコ生に来て欲しいです。

 

最近生放送の方でも、「このブログを見て毒統一を組んでみた」と言う方が来てくださることがちょくちょくあって、モチベーションアップに繋がっております。参考にして下さるのは非常に喜ばしい事で、新たに毒統一を始める方が増えて欲しいと感じています。

放送、ブログともに今後とも宜しくお願いします。