ポックルの対戦記録

とある毒ポケモン使いの考察記録です

【育成論】鈍い縮みベトン【シングル】

・はじめに
S8に使用し始めたベトベトンが非常に使い勝手が良かったので記事にします。

 

具体的な強みですが、テテフ入りに対して選出した際に、テテフの裏にいるバシャやグロス等の後出しを容易に許してしまうベトンの欠点をケアした型である点です。つまり、流し側の一手で役割対象が大きく広がるのがポイントです。詳しくは考察欄で述べます。

 

 

では、早速型紹介に移ります。

 

 


・型紹介

 

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持ち物:半分回復実(ウイ以外)

性格:慎重

特性:くいしんぼう

確定技:鈍い リサイクル 小さくなる

選択技:噛み砕く 叩き落とす しっぺ返し

努力値:252-0-180-0-76-0

実数値:212-125-118-x-143-70

 

調整の意図

H 耐久指数効率最大の2:1:1に最も近くなる値(つまりぶっぱ)であり、かつ、カプz対策の4n

B 鈍い1積み後にバシャのフレドラの最大ダメージが106(つまり、きのみがない状態では必ずリサイクルを押すことを徹底すれば確実に受かる)

D 余りであり、かつ、11nとなる(ASに4ずつ振り分けるより少しお得な気がする)

 

 

・考察

要塞型の欠点である「試行回数を稼がれた事による急所被弾率から、案外要塞化成功率は高くない」というポイントを、ちいさくなるで被弾回数そのものを減らす事でケアした型である。

攻撃技候補をいくつか挙げたが、通りの良い悪技にする事は確定として、しっぺは確定ラインの拡張、砕くはB低下による崩し性能、はたきは積む前のサイクル的な負荷のかけやすさが長所である。

 

具体的にはしっぺにすると対アーゴヨンの確定数が有利で、砕くにすると火傷を食らいながらも高耐久を相手に6積みして強引に突破が可能となり、例えばヤミヌケ系グライオン不在受けループはこいつ単騎で崩壊する。はたきはサイクルの過程で必要とされる可能性があるタイプの技なので、パーティと相談して採用されるかも、という感じで具体例は挙げられない。

(筆者は「火傷後でも機能が保証される」ポイントを重視して噛み砕くを採用した。実際他の技で採用していた際に、火傷後にポリ2に受け切られた経験があるので、その時に噛み砕く採用という発想に至り、その後も噛み砕くであるが故に、つまりはB低下を引けたが故に勝てた試合はそれなりにある。)

 

・選出できる構築

前書きに書いた通り、テテフの取り巻きに対して無理矢理役割を持てるようにした型である。つまり、テテフ入りに対しては裏も込みで基本的には選出しやすい。また、ゲッコウガに受け出しが可能なので、ゲッコウガ受けに困っている場合、こいつを採用してゲッコウガ入りに選出するのもアリだろう。

いくつかテテフの取り巻きを例に挙げ、どのような流れになるかを紹介しよう。

 

☆vsメガバシャ+テテフ

テテフのサイキネに後出しし、流しターンにちいさくなるor鈍いを積む。(ここでどちらを積むかはバシャ以外に何が居るか次第で判断したい。バシャとテテフだけ見るのならばどちらからでも大差はない。)

ちいさくなるを積んだ場合、膝を強烈に抑制するので基本的にはフレドラが飛んでくる。この時鈍いを選択する。

フレドラが当たったとしてダメージはおよそ3/4。きのみが発動して鈍い、以降フレドラor膝とリサイクル連打で打ち合うことで、勝手にバシャが自滅する。

さらにちいさくなるの影響で避けたターンが発生すると、さらに鈍いorちいさくなるを1回積んでバシャを突破できる。

要するに、B1積みで膝が6割程であることと上記の立ち回りを踏まえると、「きのみ発動による回復込みでHPを6割程度残した状態で、鈍いとちいさくなるをそれぞれ1回以上積んだ状態を作ることが出来れば、メガバシャ対面で有利な状況を作れる」という命題が成立する。

応用例として、テテフに後出しするタイミングでムンフォを食らった場合でも、ちいさくなるではなく鈍いから入れば同様の状況が作れることが分かる。

 

メガバシャーモの特化フレアドライブ

B+1ベトンに対し

90~106(42.4~50.0%)
確定3発, 乱数2発(0.3%)

 

メガバシャーモの特化とびひざげり

B+1ベトンに対し

97~115(45.7~54.2%)
確定3発, 乱数2発(50.0%)

 

カプ・テテフの特化ムーンフォース

76~90(35.8~42.4%)
確定3発

 

☆vsテテフグロス

「陽気グロスの抜群地震は、実はメガバシャのフレドラよりダメージが少ない」

ここを知っていれば、アイへの怯みや冷パンの氷をケアするため、ちいさくなるを優先気味に積んでいけば戦いやすい相手となる。

 

メガメタグロスの無補正じしん 

B+1ベトンに対し

84~100(39.6~47.1%)
確定3発

 

メガメタグロスの無補正アイアンヘッド

B±0時は

99~117(46.6~55.1%)
確定3発, 乱数2発(62.8%)

B+1時は

66~78(31.1~36.7%)
確定4発, 乱数3発(60.2%)

 

 

☆vsテテフランド

基本的には一致地震勢とやり合うのは得策ではない。特化ランドの地震は、鈍い2積みですらランド側有利な乱2である。

ランドを火傷にするだとか、一工夫入れることでベトンを通せる試合は意外と多い。

また、ランドのHPを噛み砕く圏内に押し込んだ場合、鈍い1積み状態でランドに対して突っ張って突破、きのみのお陰で役割復活〜というような展開や、ランドに毒が入った場合に鈍い2積みから後攻リサイクル連打で強引に受け潰す展開も多々ある。

 

 

霊獣ランドロスの特化じしん
B+1ベトンに対し

138~164(65.0~77.3%)
確定2発

 

☆vsテテフマンダ

竜舞勢との鈍いでの積み合いについても、ちいさくなるを挿入することで有利に傾く。こちらのB上昇が相手のA上昇と相殺し合うなか、こちらのA上昇はストレートに通るので基本的にこちらが有利となる。ここで急所のリスクを回避するため、1回だけちいさくなるを挿入しておきたい。ちいさくなるを一度でも積んでおけば、竜舞鈍いの積み合い中に相手が殴りに来た際に避けてこちらの積みが加速する可能性も得られる。

対面からでこそ難しいが、先にこちらが積んだ状態で対面したのならば良い勝負ができるはずだ。

 

ランク補正のパターンが大量に発生するので、ダメージ計算は割愛。

 

 

 

さて、他にも起点対象は色々いるのだが、総合的に見て「一度積めば誤魔化せる相手が格段に広がる」という性能を持っているといえる。

だからといって、序盤から積んで全抜きを狙えるほど万能でもない(被弾の試行回数は減らせるなら減らせるほど良い)ので、中〜終盤の詰め筋として使うと良いというのが筆者の印象である。なので、相方として抜きエースを据えること、序盤のサイクル戦を制するための相方を見つけることが求められる。

 

筆者がベトンを選出する際には、ゲンガー、ゴルバットベトベトンで出す事が多い。こちらの立ち回りについては前期の構築記事を参照。

 

 

・さいごに

白状するとポケ徹の育成論から技構成を輸入しました。まあでも振り方とかは我流だし?まあ別物として見て良いんじゃないでしょうか。

地面タイプを処理してしまえば基本要塞化できるので、ウチのような統一パでなくとも採用する価値は十分な気はします。専門ではないので断言はできませんがね…