・はじめに
襷先発ウツロイドの、場作り力について考察します。
型は上記のものとします。
・ステロ先発枠の適性考察
ステロ先発枠として採用する。
この枠に求めることは、おおざっぱに書くと
① 安全にステロを撒くこと(行動保障)
② ステロを撒くだけにならないこと(ステロ→即退場の流れは極力避けたい)
③ 縛れる役割対象の存在(流し+ステロは強い)
④ 起点回避能力(ステロ撒き後のエースが出る前に竜舞等されようものなら意味がない)
である。
①に関しては襷で容易に解決できる。
②は「ある程度のS種族値が必要」と言い換えられる。Sラインとしてはマンムーの80が最低ラインだと考えられる。80はかなり低い方だが、マンムーは③性能が非常に高いのでS80でも許されているのだと考えられる。また、「いかりのまえば」「がむしゃら」「どくどく」「カウンター」「ミラーコート」などの、どんな相手にも削りを入れられる技が欲しい。これがあると、ステロが入らない相手の先発にもこちらのエース圏内に入れやすい。この枠は状態異常技でも可なので、とりあえずどくどくを搭載するのが簡単だが有用だろう。
③の縛る、という点では②と被るがS種族値が問われるだろう。ステロで技枠を食われるが、一貫性の良い攻撃技が欲しい。
④起点回避技としては「ほえる」「ふきとばし」や、「ちょうはつ」、S操作技である「でんじは」「トリックルーム」「がんせきふうじ」等である。
・ウツロイドの適性
先述の要素をそれぞれウツロイドに添加していこう。
①は襷でクリア―。
②③に問われるS種族値も、103は十分な数値である。
②の「どんな相手にも削りを入れられる技」として、ウツロイドの技一覧を眺めてみると、挙がる技がこの記事の本題である「いたみわけ」のほか、「ミラーコート」「どくどく」「でんじは」「アシッドボム」となる。
とくに「でんじは」は②④を兼ねる有用な技。私は裏に祟り目ゲンガーを採用しているので、エースの火力サポートにもなる。
ミラーコートやアシッドボム、どくどくは刺せる相手の数も多く有用な技だったが、私は誘う鋼へ役割集中を仕掛けたいので採用を見送り、いたみわけを採用した。
あくまでこれは一例なので、エースと相談して決めたい。
毒統一以外は専門外なのであまり保障はできないが、例えばリザXをエースに据えたいのであれば鋼を重く見る必要はないので、いたみわけよりミラーコートを採用する、だとか、先発のカバを削るためにくさむすび、といったように、エース次第ではピンポイントな技の搭載も良いだろう。
③の役割遂行だが、ウツロはほぼ唯一の一致パワージェム使いなので是非とも入れたい。先発でリザやガモスが来た場合にジェムを選択、引かれたらステロと動ける。最近のリザガモスはステロ警戒で突っ張るケースも増えているので、ジェムから入りたい。
こうしてウツロイドの技構成がサムネ画像のように確定した。
でんじは ②④ 起点回避、広範囲への負荷
いたみわけ ② 広範囲への負荷
パワージェム ③ 役割遂行
そしてさらに、相手を突破した際にウツロイドは特性が発動する。
この技構成だと汎用性を求めた技が多く、出てくるのは基本的に岩耐性持ち。
つまり、ここで上がる能力はCよりSの方が美味みがあることがわかる。
よって調整がサムネ画像のようになった。
ちなみにDではなくBに端数を振ることで、元々の数値が低いゆえに確定数が大きくずれる。ミミッキュのぽかぼかフレンドタイム+かげうちを耐えることが可能。先制技耐性も付く。
こうしてウツロイドの型が完成した。他にはない個性的な型だと思うので、是非とも採用してみてほしい。
・さいごに
先発ステロ型はガブランド等競争率の高い枠だが、ウツロイド特有の個性もあるのではないだろうか。
いたみわけによる強引な削りは、がむしゃらを覚えるガマゲロゲ等と比べられがちだが、ゲロゲには電磁波もなければリザを縛る性能もないなど、どこかしらで差別化が出来ているように思える。
ステロ先発枠が欲しくなった時、記憶の片隅から「いたみわけウツロイドとか居たなあ」なんて思い出して、1案として考えてみてはどうでしょうか?