ポックルの対戦記録

とある毒ポケモン使いの考察記録です

第一回ギフトカップ総括【毒統一仲間大会】

・はじめに

突発で企画した毒統一仲間大会「ギフトカップ」の総括です。

突発でしたが、参加者の方々はご参加いただき誠にありがとうございました。71人も集まって驚きが隠せません。

 

 

・気になったフレーズ

まずは参加者の方々が呟いていたものの中で惹かれたものを紹介します。

サイケこうせんマタドガス

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マタドガスを採用する構築は多く見られましたが、その中でも異彩を放つのが「サイケこうせん」という技。

マタドガスはサイキネを覚えず、対毒統一で安定した打点として遺伝技のサイケこうせんを採用するのが毒統一ミラーにおけるウエポン選択なのだなぁと実感しました。

私自身、マタドガスがサイケこうせんを覚えてサイキネを覚えない事実は知っていたのですが、実際厳選して毒メタに組み込むという行動まではいかなかったので、採用して活躍したと聞き非常に惹かれました。

 

みがわりアーゴヨン

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アーゴヨンの技枠が余るので、必然的にみがわりが搭載されがちなようで、参加者の方々で数人、みがわりを搭載したアーゴヨンを採用していたようです。

有利対面でのz受けの交換択を潰す、補助技を狩る、そしてペンドラーのまもる読みで撃って対面処理など、さまざまな刺さり方をしていた一方で、「みがわりタイミングでのクロバット交換」を通された瞬間にほぼ負け確になるポイントも語る際には外せないでしょう。興味深い技枠だと思います。

 

風船爆発ベトベトン

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筆者が6連勝を阻止された原因。

ペンドラーアーゴヨンなど、「先に場に出した方が有利」とされるポケモンの多いルールなので、「自主退場+ある程度の耐久」という組み合わせが非常に面白く、それを満たす枠として大爆発or置き土産ベトン(さらに風船で行動回数up)が面白かったです。ステロ+ベトン+エースなどという選出は要対策でしょう。

 

 

対戦考察

トップメタ同士の相性関係が複雑に絡み合い、どこを通しやすいかを選出画面でいかに考えるかが毒統一ミラーの秘訣だと思います。

 

まず第一に着目したいのがアーゴヨン

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こいつのsブーストを許してしまうと、非常に広範囲で縛られてしまう。また、ブーストをかける際に相手の交換を読んだ行動のため、みがわりを搭載する参加者が多かった。

対策としては「s122以上からワンパン」が可能なメガゲンのサイキネ、クロバットの鉢巻ブレバ、補正ありスカーフウツロのサイキネ、まもる地震ペンドラースカーフアーゴヨンなど。ただ、スカーフアーゴヨンを採用するとこちらが龍zゴヨンを採用できず、同じ土俵に立てないので採用を見送りたい。

 

襷枠としてニドキング等での対面処理も可能なので、頼りたくなる気持ちも分からなくはないのだが、逆に言えばニドキングの襷発動後は格好のブースト起点である。

ここを重視して、上記の「ゴヨンを上からワンパン」枠はなるべく多く採用したい。そもそもブーストさせない方が理想である。

 

ここで、ゴヨンを縛れる枠達もトップメタといえる。

メガゲン、クロバットウツロイドペンドラーをどう対策するか。また、どう使えば強いだろうか。

 

メガゲン考察

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メガゲンの対策として有用なのが悪複合勢およびおいうちである。本大会ではベトベトンの採用も多く見られたが、もちろんゲンガーの器用な技範囲ゆえ、「メガゲンの対策枠の対策」を意識した技を入れられる。鬼火を筆頭に、ほろびのうた、カウンター、みちづれなど。カウンターみちづれは優先度ゆえにコンボとなっており、上手くいけば2匹持っていける。

レートでは実感する機会が薄いが、HSベースにするとペンドラー地震などの不一致弱点を耐える程度の耐久は期待できる。

 

クロバット考察

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クロバット対策はマタドガスが筆頭。オボンマタドガスクロバットの鉢巻ブレバを2耐えするので、クロバット側は下手にブレバを押すとゴツメやオボンで受けられて不利になりやすい。だがマタドガス自身が非役割対象に負荷をかけるのが下手であることもあり、クロバット側はゲンガーやアーゴヨンウツロイド等の鬼火が痛くない面々に引けばよい。このように、立ち回ることでいくらでもクロバット対策をケアができる事から、本大会裏のトップメタである。

また、ウツロイドがスカーフであるか否かで、ウツロイドvsクロバット対面の有利不利がガラッと変わる。クロバット側はウツロイドのスカーフを警戒するのならば、ベトンのような引き先を用意する必要が出てくる。ジェム読みでニド夫妻に引くのはサイキネを考えるとリスキー。

 

ウツロイド考察

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主に先発でステロを撒く襷型と、トップメタへの有利を取れるスカーフ型に分かれる。襷型はステロを撒かれつつも突破は容易であるが、スカーフ型になると、クロバットが縛られ、アーゴヨンが縛られ、耐久に振ってないゲンガーが縛られる。

逆に最速まもるペンドラーベトベトンには滅法弱く、流されてしまう。中でもベトベトンには後出しから受けられるので、ウツロイドを使う上では要注意だった。ウツロイドが苦手なこの2匹に対して後出しが効くマタドガスが相方として理想だろうか。筆者がマッチングしたお相手の中でも、「ウツロイド+マタドガス」の並びが入っているパーティは特段選出画面で悩まされた。

 

ペンドラー考察

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加速+地震により制圧力が凄まじく、地震等倍の虫、草複合かクロバット族でないと受け出しは不可。しかし虫、飛で受けると上から岩雪崩が飛んでくるので、怯みも考慮するとやはり受けは難しい。メガゲンガーに確定を取れる珠や、行動保障を持てる襷が多かった印象。

精神力クロバットゴルバットならば地震読みで後出しから安定して狩れるので、精神力も一考の余地がある。

また、メガバナ入りに対して出しにくいのもポイント。ほぼピンポイント意識であるメガホーンに割く技枠がないのもあり、基本的にバナには勝てない。

 

 

こうして、「アーゴヨンに有利な毒ポケモン」と「アーゴヨンに不利な毒ポケモン」との関係性から環境を考察した。

 

考察

筆者はアーゴヨンを軸に、ペンドラー、ゲンガー、クロバットウツロイドを採用して、パーティ単位で極限まで対アーゴヨン性能を上げ、最後に襷ニドキングを採用した。

想像以上に襷ウツロイド先発でステロからのゴヨン展開が多く、襷ニドキングの枠は一考の余地があると感じた。例を挙げるなら、相手のスカーフウツロに隙を見せぬよう、後出しが効くベトンなどが良さそうだ。冷パンかげうち追い討ちと採用することで、ゲンガーへの役割を担いつつアーゴヨン対面で勝てる。環境のbラインが低めなので、大爆発も捨てがたい。

フシギバナマタドガスも考察で頻繁に上がったが、フシギバナクロバットに、マタドガスはゲンガーやアーゴヨンに後出しからやられてしまうので個人的には採用しづらいと思っている。ただしウツロイド等と組ませて回すことで誤魔化せるというのならば十分採用可能だと思えた。

 

・まとめ

今回は突発で開催したにもかかわらず、71人(毒統一でないプレイヤー報告が1人あったので実質70人)も集まり驚きを隠せません。

参加者の皆さんの盛り上がっている姿をタイムラインで見ているだけでも楽しく、非常に充実した時間でした。

私自身も参戦して2位を取れましたが、まだまだ毒タイプの奥深さは底知れません。次回は7月末を目標に開催するつもりですが、その時には皆さんの考察もさぞ深まっていることでしょう。楽しみに待っています!ではでは!