・はじめに
久々の雑記です
16n-1調整等の実数値調整をどこまで拘って施すかの考察を述べたいと思います。
「とりあえず16n-1調整にしたらええんやろ?」という認識を疑う視点からの考察です。
・16n-1調整の実用例
さて、16n-1調整を施すべきメジャーポケとしてまず例をあげたいのがポリゴン2である。
どのような型でもほぼ確実に振られる"H244"と、その実数値"191"が特徴だ。
252振りでは実数値192となり、定数ダメージが増えてしまうので、実数値を1減らして191にするのは最早対戦勢ならば常識だろう。
今や192ポリ2を使用するだけで一部の人間からクソリプが飛んでくる時代である。
まず断っておくが、この振り方は当記事が否定するものではない。では、どのような16n-1調整に対して突っ込みたいのか。
・疑惑の16n-1調整
ボーマンダはH無振りで実数値170である。
例えばこいつのHを16n-1である175までHに振り、陽気最速、残りAとする振り方があったとすると、これには疑問を覚える。
努力値:36-220-0-0-0-252
実数値(メガ後):175-193-170-*-110-189
定数ダメは170だろうが175だろうが変動しない。耐久に振る意図も特になく、さらにはAS252に比べて火力が落ちている。16n-1調整を行わず、ASぶっぱの方が妥当であるだろう。
努力値:4-252-0-0-0-252
実数値:171-197-170-*-110-189
このボーマンダと、先程挙げたポリゴン2では、どこが違うのかを明確にさせておこう。
・16n-1「まで減らす」が鍵
2つの振り方の特徴、性質を一言で区別するならば、前者は
「Hぶっぱベースから、16n-1になるようH努力値を減らす」
という振り方なのに対して、後者は
「H無振りベースから、16n-1になるようH努力値を増やす」
という振り方なのである。
後者の「増やす16n-1調整」の振り方をしてしまうプレイヤーは上位でも少なくはない。構築記事を読んでいる際に、トッププレイヤーであるにもかかわらず、「増やす16n-1調整」を行っているのを見かけたこともある。
しかし、「16n-1調整」というフレーズの知名度が高いせいで、そこの裏にある「定数ダメージを減らす」という根本の理を忘れてしまっていないだろうか?
「増やす16n-1調整」という偽りの調整に騙されてはいないだろうか?
・「減らす16n-1調整」にこそ価値がある
「減らす16n-1調整」は、減らした分を他のステータスに配分できる。BやDに配分すれば、Hを減らしたことによる耐久指数の下降を抑制できる。
BD振りで耐久指数の下降を完全に抑止できるわけではないが、減らす量が少なければ少ないほど誤差レベルとなる。その分「減らす16n-1調整」の価値は大きくなるだろう。
・「増やす」と「減らす」の比較まとめ
☆「増やす16n-1調整」は
- 定数ダメージに関するメリットがない(欠点)
- 努力値を他所から割かないと実現しないので、火力や素早さ等に影響が出る。(欠点)
- 耐久指数が上がる(微利点)
☆「減らす16n-1調整」は
- 定数ダメージに関するメリットがある(利点)
- 減らした分を他のステータスに振れる(利点)
- 耐久指数が下がる(微欠点)
同じ「16n-1調整」という括りで見るには余りにも"真逆"である。
・まとめ
調整の際に「とりあえず16n-1になるまでHに振るか…」なんて思考パターン、経験ありませんか?
16n-1にすることを大前提に型考察を行っていませんか?
という問題提起でした。
最近型考察中にハッと気付いて、それからは意識的に16n-1調整を行わなかったりしていました。参考になれば幸いです。