・はじめに
ダメージ感覚が強い人、経験則からなるものでしょうが、アレを会得すると強者の入り口って感じがしますよね。
私は経験から分かるとかいったスキルはないので、即興で簡単な算数により、ダメージを測定する場面があり、これを「擬似的なダメージ感覚」として扱っています。
これを紹介しようかと思います。
・実例から見る、比率とダメージの概算
使用しているポケモンには、大概の場合「調整ライン」がある。△△の☆☆を2発耐える〜だとか。
調整ラインを基準に算出することは大前提として、そのポケモンの調整ラインは自分が育成したポケモンなのだから、覚えているのは必然としたい。(そこのお前!強者の型を丸パクリすんなよ!!パクるならキチンと理解せよ。)
例 HBモロバレルに対するガブの逆鱗の確定数
モロバレルの振り方として、HBを特化させる利点が「ランドロスの地震」を確定3発に抑える点であり、ダメージ幅は91〜108と、僅かだが余裕があるラインだ。
さて、事態は移り、ガブリアスとの不利対面。相手が逆鱗を撃ってくる公算が大であるとしよう。
逆鱗に対してモロバレルを受け出せたら戦況は良いのだが・・・。
暗算で逆鱗のダメージを概算してみよう。
使用できる情報は、
「ランドロスのA実数値は216」
「ガブリアスのA実数値は182」
電卓の使用はナシ、アバウトに行こう。
まず、ガブリアスの逆鱗の威力は120 ランドロスの地震の威力は100であるから、威力の比率は1.2倍である。
ランドロスの地震と同じダメージが出ると仮定すると、帳尻が合うためには、ランドロスのA実数値が1.2倍あるということと見なせる。
つまり、
が成り立つ。
要するに、ガブリアスのAを1.2倍してみて、ランドロスのA実数値より大きいのか、小さいのか、同じくらいなのか、でおおよそのダメージが分かるわけだ。
実際に1.2倍してみると、
182×1.2=218.4
(このとき、暗算で計算する以上、
182+(18.2+18.2)
といった流れで、0.1倍ずつ足して処理すると、計算ミスを減らしつつ素早く終わる。)
つまり、ランドロスのA実数値216より僅かに高い値が得られたので、僅かだが逆鱗の方が食らうとわかる。
しかし、誤差の範囲(216に対する218.4だから、1%程度の差)とみると、確定3発、もしくは超高乱数以外耐えるとみて間違いないだろう。
こんな概算を行った上で、モロバレルが受け出されていく。さて、ガブリアスの逆鱗は受かるのか・・・!
予想通り、的中でした。僅か上、ギリギリ確定3発です。
・総括
まとめると、「A実数値の比率と威力比率を見て、大体のラインを測れる」となる。
もちろん、さっきの計算で圧倒的に差が発生した場合、基準の確定ラインとは程遠い値ということだし、それならそれで、基準として扱うダメージ計算(さっきでいうランドロスの地震)の何倍程度のダメージなのかを測れば、大体のダメージはやはり予想できる。
これは一例に過ぎないが、こういった比率による概算で、暗算でダメージを素早く、ざっくりと求めることができる。
このテクニックに必要なのは、前提となる最小限の知識である、調整ラインと実数値、あとは掛け算割り算を素早くやることだけだが、調整ラインは経験則でも増やせることも着目したい。
今回の例は、お互い252振り想定で行なったが、経験則からなるダメージは、その環境における流行りの調整に対するダメージを顕著に表している。
「相手の○○の☆☆は、こちらの△△に7割入る」みたいな知識を起点にして算出していくのも良いだろう。
習慣化すれば10〜20秒で済むので、オススメテクニックだ。
一般にダメージ感覚と呼ばれるのは、圧倒的な経験則を指すが、同等のものが得られる。
みんなも算数しようぜ ノシ