ドククラゲ使用者のみなさん、特性は何にしてますか?
私は今期のパーティでは「ヘドロえき」を採用しています。
今回は、ドククラゲの特性は「クリアボディ」「ヘドロえき」のどちらがどんな時に有用なのかを、世間一般のドククラゲに対する認識と、10年以上ドククラゲを考察している変態との認識の違いについて述べます。
あめうけざらについては圧倒的に性能が低いため、この記事では無視します。
・ヘドロえきの使用率と根拠
そもそも、ドククラゲの特性割合は、PGLの特性割合データが公開された時代から一度たりともクリアボディはヘドロえきを上回ったことはない。
この原因をいろいろ考察してきたが、かなり根深い誤認が根底にあると考えた。
ドククラゲをパーティに採用した人に、「なぜドククラゲを採用したか」と聞いたところ、大概の場合、「ヘドロえきでやどりぎのタネをメタりたいから」的な意味合いの返事が来る。今作では「ちからをすいとるをメタりたい」とかも。
この方々はドククラゲをドククラゲとして見ていない。「ヘドロえき持ちのなかで一番種族値が高い」という特徴のみでドククラゲを採用している。
が、ナットレイやサニーゴをメタりたいなら、敢えてドククラゲにせずとも、マジガ持ちだとかいくらでも選択肢はあるのだ。
つまり、「やどりぎのタネをメタりたい」ではなく、「ヘドロえきで嵌めて気持ちよくなりたい」という、勝ちへのスタンスではなくびっくり箱的なスタンスでの採用である。
ヘドロえきを使いたいから採用してる、という理由のみでは、ドククラゲのポテンシャルを活かしきれない。
まずドククラゲ採用の明確な理由があり、その付加価値として特性を選ぶ方が理に適っている。
・毒統一視点でのドククラゲの採用理由
先ほどまでは一般のパーティ全てに対する抽象的な話だった。
次は具体化だ。
毒統一においてドククラゲは、「一致水打点を、高い素早さから放てる」という理由から採用されることが基本となる。
そこに加えて、付加価値としての特性選択がある。
クリアボディか、ヘドロえきか。
環境や見方次第で変化するが、その変化に対する私の見解は、「クリアボディにする理由が濃いか薄いか」で判断するといい、というものだ。
例えば前作"USM"では、ガブリアスやランドロスと対面させていくことが多く、岩石封じからの展開を許さないためのクリアボディは有用である局面が多かった。
しかし環境はガラリと変わり、岩石封じ展開をする地面タイプがドリュウズ主体となった。
主流なヤツが型破り岩石封じを打ってくる。クリアボディは無効化される。そうなると、クリアボディの恩恵は薄い。有用な発動回数は激減した。
そこで、消去法としてのヘドロえき採用となった。
無論、従来の「大衆」が使うドククラゲの強み(やどりぎのタネに対して出して気持ちよくなれる)は得られたわけだが、このメリットはあくまで副次的。ヘドロえきのためにドククラゲを採用しているのと比較すると、貢献度が圧倒的に違う。
・特性が採用理由になる?
例えば、「リベロが強いのでエースバーンを採用する」は、特性を理由に採用する行為としては一級品の強さだと思う。「ばけのかわ」だとか、「ふしぎなまもり」だとか、特性単体の性能が非常に強力ならば、特性を理由にした採用は成立する。
しかし、ヘドロえきはどうだろう。希少性という意味ではリベロやばけのかわにも負けず劣らずの希少性だが、その希少性に騙されてないだろうか?
ヘドロえきはそんなに強力な特性か??
「やどりぎの自身のダメージが無効化」とかならわかるが、お互い同ダメージになった状態はさほど強くない。
お洒落ポイントは高いので、思わず使いたくなりがちな特性であることは間違いなく、それゆえに超強力というわけでもないのに特性を理由とした採用をされがちである。
・まとめ
この話はドククラゲに限ったことではないんじゃないか、とも思えます。
特性や技などの「希少性」「お洒落度合い」などに惑わされて、採用理由がそれだけになっている枠は誕生していないだろうか?
採用理由は複数用意するか、強力な根拠が欲しいな、という話でした。