・はじめに
S11お疲れ様でした。マッチングした方々、対戦ありがとうございました。
今期は前期からの延長考察ということで、構築の細部を環境に合わせて改変したものとなっております。
いくつか興味深い型、プレイング、選出等を見出せましたので、書ける限りで書いていきます。
最高レートは1893と、前期などに比べると多少見劣りするかもしれませんが、過疎で実質1900ということでお許しください!
以下常体
・構築の変遷
前期構築がという並びで、課題点だったのがまず耐久に割いただった。C222一致シャドボを良い乱数で耐えてくる個体の増加、思念持ちによるで受からない個体の増加により、入りに対しての勝率が絶望的だったので、打開案として上から一撃で叩ける枠を検討した。
一致弱点を突けるということで第一候補として挙がったは汎用性を踏まえると厳しく、どうにかできないかと考えていたところ、ひかえめという電波を受信、先駆者を探したところ、前期の毒統一勢の構築記事
【構築記事】初見殺し毒統一最高最終1806 - ゆゆの毒毒レートバトル
など、ひかえめの採用についての記述を目にし、採用に至った。
Sは最速114族、つまり抜きまで落ちるものの、これによって困るのが
辺りのみだと気付き、逆に言えばそこをケアするだけでに対する強力な安牌となるのだと考え、メリットの方が大きいと判断した。
副産物として、H振りを気合玉で確殺できる。を崩せばが通る構築も多いので、有り難い副産物だった。
さらに、最終日に「ドリルで数値受けを見るくらいなら、を龍Zにした方が良いのではないか」と思い、の2Zにしたところ、思った以上に上手く嵌まり、両選出を許容する姿勢で対戦したところ非常に扱いやすかった。
さらにの持ち物変更により空いた襷枠をに譲り、ステロにより打点補助+等の襷破壊を行わせたところ、やはりとの相性が良く、ゴリゴリと戦績をあげてくれた。
こうして完成した構築が以下である。
・個別紹介
持ち物:ゲンガナイト
特性:のろわれボディ→かげふみ
技構成:シャドボ 気合玉 こごかぜ マジカルシャイン
実数値(努力値):135-63(↓)-100-244(252↑)-116(4)-182(252)
備考
C:テンプレ耐久調整意地をシャドボで確1,H252D12までのを気合玉で確1
S:最速抜き
★考察
本構築一番の特徴であり、崩し役兼抜きエースである。 役割遂行のためのシャドボ、気合玉に加え、S操作による起点回避や4倍勢への通しのためのこごかぜ、最後の自由枠にはメタでマジシャを搭載した。D+1でも確定で落とせるので、のこごかぜなど、ほかの対面でもS操作さえ行えば対処可能となる。
ひかえめにした対価としてが重くなったが、その分環境のもひかえめが増えたので、ダメージを見て性格を割り出す動きによってで倒す動きも可能だった。
というかそもそも、相手視点では臆病、つまりS関係は<と見えているので、堂々と出せば勝手に抜かれていると勘違いして水手裏剣してくるからあまり関係なかったりする。手裏剣普及のお陰でブラフが通しやすい点は押さえておきたい。
持ち物:ミズZ
特性:ヘドロえき
技構成:熱湯 アシッドボム こごかぜ ハイドロポンプ
実数値(努力値):155-67(↓)-85-132(252)-141(4)-167(252↑)
備考
C:HD特化をハイドロポンプZで75%の乱1
S:のスカーフ判別、等の上を取ることを意識して最速
★考察
ミズZ枠は先発への奇襲が主な役割だったが、最近を先発でなく後発に据えるプレイヤーが増えたことから、先発起用ではなく後発に据え、の対面操作により役割対象との対面作成、といった方向性で立ち回ることが増えた。
例えばといった並びでは、以前ならば初手率は圧倒的に>だったが、最近は初手率の方がむしろ高いと感じている。
そこで、初手はから入り、もしが先発に来た場合はほぼ地震を撃つので交代、胞子を撃って交代といった流れで動いた。
ほかのミズZ枠として、剣舞アクアテールも使用してみたが、突発火力と起点回避性能の低さ故にに帰ってきた。
こごかぜ→アシッドと打つことで、大半の相手を裏の圏内に入れることが可能なので、この構成の起点回避性能は随一である。パーティ単位で特殊が多く、非常に重くなりがちなVSでもアシッドボムが重宝し、アシッド+の気合玉で確定を取れたり、確定を取られることを恐れた相手の交代を読んだりと、有効な使い方ができたと思える。
ほかに運用ポイントとしてはの持ち物をパーティからスカーフでないと判断できるときは、積極的に初手に合わせて行くよう心掛けたが、安定はしないので鋼の精神で挑む必要がある。
持ち物:ドラゴンZ
特性:ビーストブースト(S上昇)
技構成:悪巧み 大文字 ヘドウェ 流星群
実数値(努力値):148-72(↓)-93-179(252)-94(4)-190(252↑)
備考
A:個体値4
C:ヘドウェで無振りを最低乱数切りで乱1
S:最速(抜き)
★考察
数値受けへの崩し性能が欲しかったので龍Zテンプレ型を採用。
めざ地でなくヘドウェである理由はいくつかあるが、「有利な相手にとことん有利にしたい」というのが一番大きい。確かにめざ地を搭載すれば本来勝てないを突破して、のような並びを単騎で見ることができるが、それは他の2匹と連携してみれば良いだけのこと。無理やりを見る必要はないと判断した。
後述のステロとの相性がよく、襷を気にせず詰めたりと、不自由のない全抜き姿勢が取れた。
持ち物:きあいのタスキ
特性:ビーストブースト(S上昇)
技構成:ステロ 電磁波 草結び パワージェム
実数値(努力値):185(4)-52(↓)-77(76)-169(172)-152(4)-170(252↑)
備考
C>Sにより特性でSがあがる調整
B:特化のぽかぼか+かげうち耐え
★考察
が重いことと、ステロ撒きが欲しい事から採用した。この採用理由はステロほえる型でも要件を満たすので、要検討である。むしろ、のような並びに対しては、に好き放題積まれることを懸念すると出しにくかったので、来期はを採用してみようと思う。
結びはを大きく削れる技で、誘う地面への安定打点であるが、のようにアシッドボムを採用しても良い働きができるように思えた。
持ち物:ウイのみ
特性:さいせいりょく
実数値(努力値):220(244)-90-134(252↑)-105-102(12)-31(↓)
備考:
B:A特化の+2シャドクロZを確定耐え A特化の地震を確定で2発耐え
→両者木の実が確実に発動する
D:の流星群Zが25%の乱1
★考察
不慮のみがわりや挑発に悩まされることが多いなかで、それでも大活躍する我がパーティのメインクッション。半回復実+再生力により最大HPの5/6回復するので、レッドゾーンまで削られてもほぼ全回復して次のサイクルに臨める。
VSはかなり有利ではあるのだが、対面して即胞子するのが必ずしも正解とは言えないので、立ち回り論はかなり複雑だったりする。
一度クリアスモッグを撃って皮を壊してから胞子、などの流れの方が即胞子より良い局面は多いので、思考停止で胞子を押さないよう意識したい。
役割対象のひとつであったについては特筆しておきたい。
最近のは飛行Zが多く、受け出すと返り討ちにされる場合があり厳しいように思えるが、基本的に飛Z型の技構成は「とびはねる 滝 舞 挑発」が多く、アーゴヨンの起点にできるとみなして立ち回っていた。飛Z型の地震搭載型は今のところ目撃していない。
持ち物:バンジのみ
特性:くいしんぼう
技構成:鈍い リサイクル ちいさくなる はたきおとす
実数値(努力値):212(252)-125-127(252)-x(↓)-133(4↑)-70
備考
剣舞のないを対面から鈍いを積んで起点にできる
鈍いを1度積めば大半の不一致地震のダメージを半分以下に抑え、起点にできる
鈍いを2度積めば大半の一致地震のダメージを半分以下に抑え、起点にできる
★考察
最終手段として相手の目の前に立ちふさがる絶望要塞。
入りにはほぼ確定選出だが、他の役割としては数値受け勢等を崩す手段として入れたり、サイクルの過程で相手のスカーフをはたきおとしてエースの一貫を作ったりなど、多岐にわたる。
一番分があると判断した場合、鈍い+小さくなるによる回避要塞化を図る。
ちいさくなる利点は急所被弾率を落とすことと、鈍いを積むタイミングを増やすこと。つまり、ちいさくなるは「自らの起点を作るための積み技」となる。
よって、鈍いを積みたい場合でも、敢えてちいさくなるを先に積む方が分がある場合もある。場数を踏んで慣れたいところだ。
はたきやトリックには滅法弱く、鈍いリサイ型自体はメジャーであるから、そういった止め方を狙ってくる層もいるので、相手の意図を予測してZ持ち等に交換していきたい。
ただ、ちいさくなるを見せると「鈍いを持っていない」と勘違いされがちなので、積み技2個採用というこの型の特性としては知っておきたいところである。
・さいごに
今期は夏季の休暇等を利用して、600戦ほど潜ることができました。
また、対戦オフ(の二次会)に参加したりと、他のプレイヤーから刺激を受けることの多いシーズンだったように思えます。
最近レート人口は減っていっているようですが、少しでも多くの人が楽しく参戦できるような、盛り上げられるゲームになってほしいものです・・・!
盛り上げる一端として、私は毒統一パの布教に熱を注ぎたいのです。
この記事を見て少しでも毒統一に興味を持った方、ぜひお声かけください!