超超超超久しぶりの統一以外の構築記事執筆です。
が、毒ポケは最低1匹入れないといけない宗派なのでクサイハナを軸としました!
・構築経緯
統一以外を触るのはSMシーズン2以来、ちょうど3年ぶり。
そこで、使い慣れた「対面操作」系の構築を軸にしようと考えた。
対面操作といえば、「あくび絡み」、「後攻とんぼルチェン」、「後攻催眠」
の3種がメジャーだ。
しかし、後攻催眠の王者モロバレルがガラル出禁の今、唯一の胞子使いであるマシェードで頑張るしかない・・・
いや、クサイハナがいるじゃないか。
ねむりごなの命中不安は耐久性による試行回数で補えるので、許容範囲となる。
次に、無償降臨が出来て嬉しいポケモンとはだれか。
耐久が低いから場に出しづらいが、場に出せれば制圧力はピカイチ…
クサイハナが誘うダイジェット組にも強いポケモンなんているわけ………
そう、スカーフヒヒダルマですね。
ヒヒダルマが止まりがちなギルガルドやドヒドイデなどの受けポケを起点にできる崩し枠として悪巧みサザンドラ、さらに炎への大幅な牽制となるギャラドスを添え、構築の概形となる。
さらにさらに、クサイハナを出しづらい構築に対する第2のクッションとして、汎用性の高いカバルドン
最後に、パーティを回してて重かったみがわりガルドやアーマーガア、ギャラドスに対して有効となるメガネドラパルトを添えて本構築となる。
・パーティ紹介
性格 ようき
特性 五里霧中
技 氷柱落とし フレドラ 馬鹿力 とんぼ
持ち物 こだわりスカーフ
努力値 4-252-0-0-0-252
実数値 181-192-70-×-70-161
構築の要 掃除役。
初手に投げやすく、大抵とんぼからスタート、クサイハナかカバルドンに引くところから試合が始まる。
トゲキッス等有利対面の時に思考停止で技選択をしがちだが、しっかり考えてから技を選ぶ。
感想戦の反省例
トゲキッス裏にパルシェンがいて、氷柱固定を起点に積まれて負け〜と落とした試合があった。
この場合裏にカバルドンを選出、とんぼがえりから入ってキッスを受け、悪巧みラムをケアする吹き飛ばし、ステロなどを絡めてタスキを潰し、カバを退場させてから次のサイクルでダルマ等を通す。
初手のパルシェン引きにもかみ合うよう3匹目はとんぼがえり込みで縛れるギャラドスが良かった。
プレイヤースキルの乏しさもさながら、こういう強力なポケモンこそ繊細な扱い、読みが必要と思う。
非ダイマックスエース+クッション+ダイマックスエースの3匹を一体としたゲームメイクを意識したい。
性格 ずぶとい
特性 葉緑素
技 力を吸い取る ねむりごな 宿り木 ギガドレイン
持ち物 進化の輝石
努力値 252-0-236-0-20-0
実数値 167-×-132-×-98-60
備考
意地パッチラゴンの珠ダイジェット,ダイバーン耐え
陽気ドリュウズのダイアース最高乱数2連以外耐え
控えめサザンドラのダイバーン(大文字)確定耐え
このポケモンの役割は4つ
①ねむりごなによる対面操作・エースが有利となるポケモンの誘導
②相手の物理ダイマックスの受け切り&ターン枯らし
③終盤の詰ませ
④トリル系への切り替えしメタ
・①が採用コンセプトであり、 ヒヒダルマの相方として特筆すべき点である。
ヒヒダルマが苦手とする相手に対する受け出しからスタートして、流し際にねむりごなを撃ち再度ヒヒダルマを場に戻す。
また、トゲキッスや悪巧みサザン等を強く誘うため、ヒヒダルマが得意とする相手が自然と場に出てきがちであり、これを立ち回りの要としてサイクルしていた。
耐久系の相手にもとりあえず繰り出して、やどりぎのタネを打ったあとねむりごなを連打すれば、サザンドラやギャラドスといった積めるアタッカーに繋いで崩しを行える。
・さて、対面操作役や誘導のみならクサイハナ以外でも要件を満たすポケモンは居そうであるが、②の性能を持つ点は非常に大きい。
②は要するに「ちからをすいとる」という強技の1点に集約される。
物理の不一致弱点程度ならダイマックスを切られても後攻ちからをすいとる連打で粘ることができ、ダイマックスターンを安全に枯らすことができる。
さらにダイマックス3ターン目かその次のターンにねむりごなを撃つことですみやかに機能停止を狙える。
・③やどりぎのタネによる詰ませ性能もさらに美味しいクサイハナの特権だ。
もともとこのクサイハナの型の着想は前作のモロバレルから来ているが、モロバレルの強みの1つとして、「ある程度対面処理が可能となる仮想敵がいた」ことによる、最後の1匹を詰める性能があった。
クサイハナのやどりぎのタネはそこを意図した採用となっている。
ラス1同士で受けポケ対面になったとき、やどりぎのタネはTODを制するのにも有効であるし、相手に回復ソースが無い場合はそのまま吸い尽くすことも可能である。
そもそも環境にやどりぎ無効の草タイプ勢が少ないこともあり、一定のタイマン性能は保証された。
・④さいごに、トリルへの切り替えし枠としても有効だった。
トリルエースとして採用されがちなポケモンが軒並みクサイハナで詰んでいる(ウオノラゴンやドサイドンなど)ので、アタッカーたちのS水準が高い傾向がありトリル系の構築に弱くなりやすいこのパーティにおいては痒い所に手が届く性能だった。
おそらくこの記事を読んでいる型の大半はクサイハナの目新しさでリンクを踏んだであろうから、長々と考察を書いたのはここだけの話。
性格 陽気
特性 自信過剰
持ち物 いのちのたま
努力値 4-252-0-0-0-252
実数値 171-177-99-×-120-146
ヒヒダルマが非ダイマックスエースならば、ギャラドスは確定ダイマックスエースである。
珠ギャラドスというポケモンはとんでもなく強力である反面、絶対にギャラドスにダイマックスを切らないといけないという制約を負いがちというデメリットも持つ。
ヒヒダルマ、クサイハナの並びで明らかに一貫している炎を半減していることもあり、3匹目として補完がとれている。珠ギャラドスがシーズン2の終盤で流行したこともあり、非常にメタが厳しいように感じたので、メタの傾向と対策を張ることにした。
ギャラドスを止める作戦として、「ダイマックスを使ってうまくいなす」相手が多かったことから、Aを下げるダイドラグーンを使えるドラゴンタイプがストッパーとして来やすかったため、そのメタをメタる形としての逆鱗採用。死に出しサザンドラなどでギャラドスを止めようとする人たちを葬りまくった。
ミミッキュやバンギラスなどで強引に受け止めようとしてくる相手にはダイマックスを切らずにクサイハナやカバルドンへ回すことで疲弊させてやった。
通ったら強力だが、相手も死にもの狂いで通らないようにしてくるのがひしひしと伝わってきて恐ろしかった。シーズンを通してギャラドスを使い、トップメタを使うということの難しさを感じたシーズンだった。
性格 おくびょう
特性 ふゆう
技 わるだくみ ラスターカノン 悪の波動 竜星群
持ち物 ラムのみ
努力値 0-0-4-252-0-252
実数値 167-×-111-177-110-165
崩し特化の枠。ギャラドスと同時選出しないときは基本的にダイマックスする。
ヒヒダルマが通し枠であるから、クッション枠と併せて崩し枠が欲しいということで採用。タイプの補完的にはクサイハナとの補完が強く、苦手とするフェアリーをクサイハナに寝かせてもらい、無理やり悪巧みを詰むタイミングを錬成してダイスチルで吹き飛ばすルートで一貫を作った。
後攻ねむりごなから繋ぐと2/3の確率で無償悪巧みが積める。7世代で「モロバレル+アーゴヨン」で散々やってきた動きをもとに並びを組んだ。
ラムを持っているので、ブラッキーやカビゴン等あくびで止めに来る相手にも安定して悪巧みが通り、そのまま相手のパーティを崩壊に追いやれる。残った相手は疲弊しているので大概ヒヒダルマで掃除ができる。
性格 わんぱく
特性 すなおこし
技 ステロ あくび ふきとばし じしん
持ち物 オボン
努力値 252-0-124-0-132-0
実数値 215-132-169-×-109-67
備考
意地ヒヒダルマの氷柱落とし耐え
臆病メガネサザンドラの流星群耐え
よく記事でみかける調整を拝借しました。
行動保証とクッションの鬼 6世代からずっと敵に回して厄介だったが、今回初めて触ってみたところ、流石の性能にびっくりだった。そら強いわ・・・
ステロを撒きたい構築、クサイハナを出しにくい構築へはこっちをクッションとして繰り出す。
あくまでこっちがサブクッションで、クサイハナを出せるときはクサイハナを出した方が有効に働くので、選出画面でどっちのクッション枠を出すか考えるときには、まずクサイハナが出せるかどうか、そしてクサイハナを超える有用性やクサイハナを出せない明確な根拠があるからカバを出す、という、クサイハナ優先での選択を心掛けた。メジャーポケであるゆえのメタによる劣勢を減らす意図もある。
ラムのみをもって喜々としてあくびを受け止めに来る相手が非常に多いので、ラムっぽさを嗅ぎ付ける嗅覚が問われるポケモンだった。
性格 おくびょう
特性 すりぬけ
技 火炎放射 シャドーボール 竜星群 10まんボルト→とんぼがえり
持ち物 こだわりメガネ
努力値 0-0-4-252-0-252
実数値 163-×-96-152-95-213
備考
ドヒドイデやギャラドス意識の10万とミミッキュ対面意識のとんぼがえりはころころ変えていた。どっちが最適かは諸説ある。
アタッカーその4
ヒヒダルマ、ギャラドス、サザンドラと並べて重い相手を崩す目的、単純に足の速い抜きエースを入れたいという目的のもと最後のピースとして入ってきたポケモン。
基本的に上を取れるので、こいつのシャドボ圏内に入るよう立ち回ればいいという、簡単な勝ち筋を据えて戦うことができる。
ただ、ヒヒダルマと同時選出するとこだわりロックがエース両者にかかるため、まもる絡みのサイクルに劣勢を強いられる。ドヒドナットに優勢なはずが受けまわしを許してしまった試合から反省し、この2匹を同時選出するのは控えた。
本当は打ち分けたい。しかし珠をギャラにとられているので仕方なくメガネだったという点は構築の課題というか、いい改案を探したいところである。
・総評
4エース2クッションから選出は2エース1クッションを基本とする。
2エースの組み合わせのうち、ギャラサザンはダイマックスの競合が発生、ダルマドラパはこだわり2匹の隙が発生するため、残りの4組合せが推奨される。
よって、クッションの2択も踏まえると選出の組み合わせは8パターン。
そのなかで相手に最も刺さる組み合わせを選出するのみである。
あとはクッション枠を交えた短いサイクルのなかで勝ち筋を探り、誰を通すか決め、そして通しきる。
アタッカーはどれも強力で、正しく立ち回ればよほどのイレギュラーや不幸が無い限り通すことは可能だと感じた。