ポックルの対戦記録

とある毒ポケモン使いの考察記録です

2019センター試験ⅠA 整数問題答案

鮮やかな伏線回収だったので紹介したくなった(こんなブログですが、ポケモン要素はありません。)

 

https://www.toshin.com/center/sp/sugaku-1a_mondai_4.html

↑問題

 

 

以下答案。重要項目と答えは太字

 

(1)

49x-23y=1を満たす整数x,yの組のうち、xが最小のものは

 

49≡3(mod23)より、

49x≡1をみたす最小のxは8

(49×8≡3×8=24≡1と処理)

 

49×8=392

391÷23=17

という流れで(x,y)=(8,17)を導ける。

 

一般解はこれに49k,23kを付けるだけでOK(互いに素かのチェックは記述なら注意)なので、x=23k+8 y=49k+17

 

 

(2)

49の倍数Aと23の倍数Bがあり、AとBの差の絶対値が1となる

つまりさっきのmodでの考えがそのまま流用される。

解答欄的にA=49×[1桁] 8は先程の答えから候補になり、1〜7は先程潰したので、9が成り立たないことさえ確認すれば確定で8だと言える。

ここで8と確定すれば、B=23×[2桁]も勝手に17へ。

 

次に、AとBの差の絶対値が2となる場合も考察。

第1に思いつくズルが両辺に×2であるが、A=49×[1桁]より、16では成り立たず却下。

 

先程のmodの考えでいこう。

49xは、x=1,2,3,…と刻むたび、23で割った余りは3,6,9,…と刻まれる。

これが23の倍数と差2になる、つまり初めて21or25を踏むのはいつか、と考える。

余裕でx=7を発見でき、A=49×7

 

49×7=343

343÷23=14あまり21

23×15=345 みたいな計算で、B=23×15が発見できる。

 

つまり、差が2の範囲内で最小のペアは、(49×7,23×15)=(343,345)

 

 

(3)

aとa+1の最大公約数は1

a+1とa+2の最大公約数は1

aとa+2の最大公約数は1か2

 

どの命題も互除法で1発でわかる。

 

「a(a+1)(a+2)は、aに依らず必ずmの倍数」→m=6

隣接3自然数は必ずどれかが3の倍数で、1個or2個は偶数なので。7以上でない保証がほしい? aに1代入してみろよ

 

 

(4)

シュタゲもびっくりの伏線回収編。

まずは素因数分解

6762=2×3×7×7×23

 

b(b+1)(b+2)が6762の倍数ってことは、6762の約数たる"2,3,7が2個,23"は少なくともb(b+1)(b+2)のどこかに含むわけだ。

さて、7の倍数はbと(b+1)と(b+2)のうちどれか1つしかないのだから、つまりソイツは7×7、つまり49の倍数である。

また一方で、bと(b+1)と(b+2)のうちどれか1つは23の倍数である。

 

 

49…23………見覚えがあるな。

 

 

残りの素因数は2と3だが、(3)より、b(b+1)(b+2)は確定で6の倍数だから無視して構わない。

 

 

さあ、最後だ。

bと(b+1)と(b+2)の3数は、一番離れようが2数の差は2である。

 

差が2の範囲内で、49の倍数と23の倍数が入るなんて、そんなのワザワザ求めたら時間めちゃ食うじゃないk………

 

 

†(2)の最後でお前が求めたのは何だ†

 

 

A.「差が2の範囲内で最小のペアは、(49×7,23×15)=(343,345)」

というわけでb=343