・はじめに
s15お疲れ様でした。今期は、前期の構築に限界が見えたので、構築を大きく刷新しました。
具体的には、型バレが多いように感じました。やはり、「ぽけふぁん」に毒統一の構築記事が3人も並んだせいでしょうか。
特にミズzペンドラーは読まれまくったので、全グライオンが引いてきて詰みました。
それを踏まえて、改良したのが今回の構築、こちらです。
最高レートは1965 最終日に100上げたのですが、集中力の限界により、撤退しました。
・構築経緯
対戦オフに参加して感想戦を行い、具体的なパーティの課題を探りました。
その中でやはり目に付いたのが、カビゴンが重いということでした。
カビゴンを対策するにあたって、「あくび」により起点or流されてしまっては意味がないので、カビゴンに居座り続けられる枠が必要となります。
しかし、最初採用しようとした挑発クロバットではアタッカーとしての汎用性が足りず、容易に鋼の受け出しを許すこととなり、ボツになりました。
相手の欠伸にも隙を見せず、カビゴンを対策できる、汎用性のある攻撃性能を持った型……………
ひ ら め い た
「ゲンガーでカビゴンを突破すれば良いのでは?」
というわけで採用されたのが「いたみわけ」採用型のメガゲンガーです。
過去にゴースト統一の大御所から原案を頂いていましたので、すぐに採用に至りました。
参考
動画中ではカビゴンの処理は行なっていませんが、これにより、重い相手への緩和ができました。
続いて、「スカーフアーゴヨン+ペンドラー」の並びも、型バレを考えて解体しました。するとzの枠が余るので、アーゴヨンをzに差し替えました。
スカーフアーゴヨンのストッパー性能に依存していたところを考えると、こごえるかぜでsのサポートが可能であるタスキドククラゲも採用は必須となり、この3匹で対面チックな選出パターンが組み上がります。
安定性に欠かないいつものモロバレル、ベトベトンと添えて、ラス1の枠が余ります。
そこで、勝率の低いウルガマンダ系統へ強く出られる枠として、試行錯誤した結果、ウツロイドの採用でパーティが完成しました。
基本サイクルせず対面をどうこうして、裏で〜という、対面構築として扱いました。
なので、後続のサポートと、殴れる性能を両立させた型を多く採用しています。
以下常態、個々の紹介です。
・型紹介
ゲンガー
持ち物:ゲンガナイト
159(188)-63↓-115(116)-191(4)-116(4)-192↑(196)
おにび 祟り目 気合玉 痛み分け
備考:ダウンロード対策、ゲッコウガ抜きを維持しつつ、限界まで物理耐久を伸ばしたもの。副産物として16n-1調整。
火傷した意地っ張りメガメタグロスの思念+バレパンを、それなりの確率で耐える
相当硬いゲンガー。主に、最近ゲンガーに居座る風潮のあるグロス軸への遂行を可能としつつ、誘うバンギカビゴン辺りへの役割破壊を両立した欲張りセットな型。
この型の調整を考案するまでに、痛み分け採用という原案から1ヶ月ほど、前期の毒統一上位陣と議論し続けて辿り着いた調整。
たたりめ採用の副産物として、初手モロバレルから入ってたたりめで数的優位を取る戦略も取れる。
逆に弱点は、従来の毒統一で採用されがちだった「こごえるかぜ」が無いことにより、リザグロスに出した際のニトチャ起点を許す点、ボーマンダに鬼火を打たされる点などがある。
s関係の立ち回りは慎重に行いたい。
持ち物:きあいのタスキ
155-67↓-85-132(252)-141(4)-167↑(252)
熱湯 アシッド こごかぜ 冷ビorあまごい
備考:あまごいはバンギラス対面と砂パ意識。冷ビはアーゴヨン、スカーフランド意識。
先発安定枠として、今期も活躍してくれた。
今期は出したい相手パーティの初手グロス率が高く、出落ちが多かったので、裏に控えさせて初手をゲンガーから入る動きも試していた。
裏の場合まで考慮した場合ストッパーとして使えるので、戦術の幅が増えたように思えた。
4枠目は、電磁波みたいな、「相手にダメージを与えないs操作技」がほしいが、覚えない。
対面や裏を突破せずに退場させたいので、何か良い技がないか考察中である。
「くすぐる」などを真剣に考察している。
持ち物:ドラゴンZ
151(20)-72↓-94(4)-175(220)-95(12)-190↑(252) A個体値4(妥協個体)
みがわり 大文字 ヘドウェ 流星群
備考:メガルカリオの+2バレパン耐え
(みがわりが4回打てるように.4-0-4-236-12-252と振るのが一般的だが、すぐ上に確定耐えラインの仮想敵がいるのであれば調整しようぜ、という考え)
採用理由は正直な話、「使ってみたかったから」
実際のところ、ドククラゲのアシッドボムやこごかぜ退場から繰り出してみがわり、とするとeasy-winがこれでもかとばかりに頂けた。
有利対面、Zを打ちたい局面で一度みがわりすることで、「Z読みのフェアリー引き」、「前期の型バレによるスカーフ読み」など全てを咎められる安定択となる。
この有利対面を積極的に作りまくれるのが、先程書いたように先発でのドククラゲの豊富な補助だ。
また、後述するウツロイドの電磁波とも相性が良く、「引けばみがわりが残り、居座ればみがわりが残る」という押し付けを可能とした。
持ち物:ふうせん
185(4)-52↓-78(84)-168(164)-152(4)-170↑(252)
電磁波 草結び ジェム ステロorみがわり
備考:意地っ張りミミッキュの霊zを最高乱数以外耐え ぽかぼか+影も耐え 無補正197マンダの+1タックル耐え
Sブースト調整
重かったウルガモス系列に繰り出せる枠として採用。ボーマンダに隙を見せたくないので、タスキをもたせたかったが、ドククラゲに取られているので不可能。
スカーフも、奇襲性能もなく、容易に止められることから却下となった。
そこで、タスキ、スカーフ以外でウルガマンダに有利を取ることを考えた結果、Bを厚めにしたふうせん型とすればボーマンダを刺せると気付いたので、採用してみたところ思いのほか強かった。
ふうせんが割れてもSブースト調整のお陰で、裏のボーマンダの上を取れることも想定した(実際にはその局面には立ち会わなかったが)
ステロ枠はとりあえず入れてみただけだったが、途中でみがわりの方が使うことに気づいた。
みがわりがあればグライオン、カバルドンなどに有利が取れ、電磁波と合わせてズルもできる。
持ち物:ウイのみ
220(244)-90-134↑(252)-105-102(12)-31↓
もう1年以上依存している、かかせない存在。
今回の構築においては、ゲンガーとの祟り目コンボの一端を担い、アーゴヨンのみがわりとも抜群のシナジーを発揮したので、わかりやすくいい仕事をしてくれた。
特殊方面、ゲッコウガの珠冷ビとかアーゴヨンの龍Zとかが絶妙に乱1なのが辛いところ。こっちに有利な乱数だが、受け止めて胞子の動きが多いので、見ないふりで通した。
持ち物:フィラのみ
212(252)-125-127(252)-x↓-133↑(4)-70
鈍い 小さくなる リサイクル 叩き落とす
テテフ入りに出した際に誤魔化しやすい構成として、この構成に落ち着いているが、今期は出しづらかった。
相手の強力な崩し枠の圧がすごく、要塞化する隙を見せてくれる人が減ったように思えた。非常に強力な勝ち筋ではあったが、そろそろ改変すべきなのかもしれない。
型バレも多かったようで、これまで有利としていたボーマンダが、実は相手のプレミ依存というか、正解手を選び続けられることが多かったので、相手が知らない前提での有利だったと思い知らされた。
一方で、特定構築に対する基本選出にも組み込まれていて、改変するのであれば、その辺りの定石を一から組みなおす必要が出てくるので、かなり厳しいものがある。
特定構築というのは、マンダガルド系列、雨ラグの裏選出ケアが特に多い。
・さいごに
また2000にいけなかったので悔しいですが、2期連続1900台後半で戦えて、非常に楽しかったです。
来期はスぺレが毒統一にとって暴れやすい環境っぽいので、スぺレの方に傾倒するかもしれません。
では、お読みいただき、ありがとうございました。