ポックルの対戦記録

とある毒ポケモン使いの考察記録です

【16シーズン】バシャサンダーナット〜王の帰還〜 最高1978,最終1962(645位)【シングル】

・はじめに

 

16シーズンお疲れ様でした。

今期もサイクル戦をしたくなり、バシャサンダーナットを使ってみました。

f:id:panpikkle:20160719094004p:image

 

今期は毒統一↓

http://panpikkle.hatenablog.com/entry/2016/07/08/195949

で目標である1800を達成し、さらなる高みを目指そうとしたところ1580辺りまで堕ちました。そこで残りの期間を練習期間とし対面構築などを触っていましたが、最後5日程で唐突に前期のようなサイクル戦をやりたくなりまして、前期は頑なに拒んできたバシャーモを入れてみたところ、元々お気に入りのサンダーとナットのコンビが自然と添えられた感じでした。惜しくも2000は乗りませんでしたが、最終日の夜が明ける頃に最高で1978まで到達し、そこで1敗したところで集中力の限界を感じ終了としました。最終レートは1962で645位でした。

 

 

・パーティ紹介

 

f:id:panpikkle:20160719151206g:image

バシャーモ@メガストーン やんちゃ

特性:かそく→かそく

努力値:ASぶっぱC

個体値:30-31-30-31-31-31

技構成:まもる 膝 フレドラ めざ氷

 

調整の意図は特にないように見えるが、ミラーに強くするためにぶっぱ。甘えたバシャを狩ろうとする中速を許さない。

めざ氷はマンダ、ランドなどに撃てる他、ガブに触らないで済む等のメリットがある。膝+めざ氷だとHDマンダが怪しい。

多分Sを削ってCに振る方が強いけど面倒くさがって調整していない。

バンドリマンダはこいつ単騎で安心できる。同じ技構成で珠を持たせても良かったように思えるが、先制技等の蓄積からミリ耐えする魅力もあるのでメガストーンは手放し難い。あとめざ氷が読まれづらいのも利点だろう。マンダと共に選出するべきタイミングについてはまだ2メガの扱いが勉強不足なのでよく分からない。

 

f:id:panpikkle:20160719151214g:image

サンダー@ゴツゴツメット ずぶとい

特性:せいでんき

個体値:29-22-31-31-31-31

努力値:212-0-252-0-0-44

技構成:ボルチェン 熱風 どくどく 羽

調整の意図:H16n-1 Bぶっぱ 残りS

 

パン12個を捧げ手に入れる怪物。

せいでんきのメリットは凄まじく、「スカーフランドがとんぼで自殺して行った」「HDアローのラムを交換してるだけで潰した」「舞ったガブが何故か止まった」などなど。

ボルチェンカットのための地面を呼ぶので、ガブやマンムーに引くタイミングを経験則から察知しどくどくを撒いて交代…とサイクルを回すのがミソ。終盤は相手によっては毒羽で詰みなので、「サンダーで詰み」という勝ちルートを見据えた立ち回りが最善手である場合がある。

取り巻きの技故に(主にまもる)麻痺よりどくどくの方が美味しいので、せいでんきは保険程度と捉えて良いだろう。ただ、鋼物理勢や裏で縛れる相手などには露骨に発動狙いの後出しを行った。

 

 

f:id:panpikkle:20160719151221g:image

ナットレイ@たべのこし のんき

特性:てつのトゲ

努力値:HDぶっぱB

技構成:ステロ 宿り木 まもる ジャイロ

調整の意図:DL対策と言う名のぶっぱ

 

 

我がパーティ1番の功労者。このポケモンは頻繁に「使うのが難しい」と言われており、少し使って挫折する方が多いが、このポケモンを使っている時は「相手の次の一手を手に取るように読める」という事に気付けば使いこなせるのだ。少し解説しよう。

 

まず、やどりぎとステロは相手に不利な2択を与えている。「交代すればステロが刺さる」「居座ればやどりぎが刺さる」

さて、前者と後者はどちらが相手としてはデメリットが少ないだろうか。答えは前者、ステロ被弾を選ぶ方である。

 

何故ならば、

 

  1. 居座れば不利な2択が次ターンも発生する点
  2. ナットのまもる所持率がそこそこ高いことから考えると無償で吸収され得る点
  3. 有利対面を作れるメリットが存在しない点
  4. やどりぎはダメージと同時にナットが回復するので、サイクル的な負荷は実質ダメージの倍である点

 

などの理由が挙げられるからである。

 

よってやどりぎに対して居座るのは「元々有利対面であり、技選択がサイクル的に負荷を掛けられるから」という明確な理由がないとあり得ないのである。

 

例えば先発ガブvsナット対面

 

初手お互いステロ

2ターン目地震、やどりぎ

 

このターン交代しないガブは5%もいないだろう。ここで交代読みでやどりぎを選択するのが最善手である。

 

例えここで居座られても、ガブの地震ダメージからやどりぎ、残飯と回復すると実質20程度しか食らっていない事になる。ローリスクハイリターンな上、リターン率が高いという非常に美味しい行動なのである。

こうしてやどりぎを連打しているだけで何故か相手がどんどん削れていき、こちらの意図を相手が察したタイミングを読んでまもる。これだけで相手は激おこである。その頃にはバシャーモさんのお掃除圏内にも入ると予想できるので、退場させてバシャーモ死に出しも良し、鬼火タイミング等バシャーモ無償光臨タイミングを読んで繰り出すも良し、サンダーナットサイクルだけで壊滅させるも良し。

 

ここまで書いて言及していないのが、ナットの起点にされやすい性質である。舞ガブ、マンダ、炎ポケたち……無償光臨をされて舞われたら簡単に詰むので処理ルートを考えたい。

積み技には攻撃されるリスクがあり、流し際に積まれるのが厄介であり、サイクル系の構築の性質上積み技自体が弱点である。よって、読みでケアしないといけない。

まず第1にナットに後出しされる積みポケモンには必ずやどりぎを当てる事が大前提である。光臨タイミングには必ずやどりぎを撃つ事を心がけたい。先ほど述べたやどりぎ連打はこの意図もある。

 

後は相手の行動を3〜4回連続で読み切りやっと処理出来るのである。ここでもまもるが活きるので上手く活用したい。

 

 f:id:panpikkle:20160719151344g:image

ニンフィア@カゴ ずぶとい

特性:フェアリースキン

努力値:244-0-172-28-4-60

技構成:ハイボ 瞑想 ねむる いびき

調整ライン:A194メガガルーラのタックル耐え "いびきニンフィアで検索してヒットしたブログのうち、一番Sが高かったニンフィア"抜き のこりC

 

 

このCラインだと無振りガブがボイスで乱1なので、物理耐久を削ってガブ確定ラインは押さえるべきか。

 あくびループ脱出、対レパルガッサ、対CDG4などで活躍したポケモン。どくまもドランは起点対象なので、1サイクルマンダに回して型を確認したのちにマンダで処理しづらいクレセ共々起点にする。

瞑想を撃つのが道理なタイミングでの高火力物理交代を誘うので、敢えてボイスを撃つ読みが重要だった。

物理耐久にかなり振ったお陰で流行りの物理技搭載ポリ2も起点にできたのは大きい。が、ガルガブに臆して選出率が少し低めだったのが難点。

 

 f:id:panpikkle:20160719151413g:image

ニドキング@チョッキ ひかえめ

特性:ちからずく

努力値:148-0-4-108-172-76

技構成:大地 冷ビ 不意打ち つのドリル

調整の意図:H16n-1 無振りC+2化身ボルトのめざ氷高乱数2耐え H252メガクチート高乱数1発 113スイクン抜き抜き

 

チョッキが似合う王の貫禄 

 

今期は前期に比べ、つのドリルを見てから冷静に対処する方が多かった気がした。特に受けループ勢がキッチリエアームドで受けてきたので正直に言って文字を搭載したくなったが本来の役割放棄とならないよう必死で我慢した。受けループ相手は勝率30%もあれば問題ないと思っているので、当たればラッキー(ダジャレではない)程度に構えていた。

 

相手のパーティにクレセしかバシャーモ受けが居ない場合などは、ナットニドバシャ選出によりやどりぎ補助の下でつのドリルを多く打ちバシャーモを通す、という強引なやり方も時には通した。

ポリ2が増加した印象なので、セットでついてくるゲンガーも同時に見れるニドキングは非常に選出しやすかった。また、クチート入りの鈍足多めのパーティにも取り敢えず投げて損はない。

 

マンムーとの1番の差別化点はクレセを葬れる点だろうか。また、鬼火が致命傷とならないのも相当大きいもので、耐久炎相手への対処もニドキングだから助かった場面が多かった。無論、ガブに強い点などマンムー側に分がある事も多いのだが、そこはパーティと使用者の性格の問題だろうか……

 

約束:つのドリルを当てたらパルレしてあげること。

 

 

f:id:panpikkle:20160719151442g:image

ボーマンダ@メガストーン 慎重

特性:いかく→スカイスキン

努力値:244-4-4-0-228-28

技構成:竜の舞 羽 地震 からげんき

調整の意図:こちらメガ後メガヘラのロクブラ確定耐え メガ前後共にDL対策までD振り 残りS

 

 

数値お化け。

恩返しやタックルにしたい場面は多いのだが、鬼火アローが辛いのでやはりからげんきの安心感には勝てない。ナットサンダーと共に基本選出の根幹をなす枠であり、抜きエースであり受けポケ枠もこなし回復技まである最強のサイクル適性を持つメガ枠だろう。

ちなみに調整のメガヘラのロクブラ耐えだが、勘違いしないで頂きたい。威嚇なしでの調整である。物理耐久はガブの逆鱗も素で耐えるレベルなので、不一致二倍程度で落ちるはずがない。

 

 

・さいごに

二期連続2000達成は為せませんでしたが、終盤にこのパーティで潜るだけで8割近く勝てたので並びとしての完成度を感じました。

特にナットレイについて詳しく書きましたが、それは今期、このポケモンのポテンシャルを十二分に引き出せたと感じられたからです。やどりぎ連打最強理論は常に危ない橋を渡っているようで、実は合理性の塊であり、どんどん有利になるものだという事でしょう。

何か質問や意見等ありましたらコメントもしくはTwitterの方(@poikkle)までご連絡ください。ここまで読んで頂き、ありがとうございました。